犬に取って遊びとは、飼い主との信頼関係を築くことです。そのため犬をきちんとしつけるには、如何にうまく遊ぶかというのも大きな意味を持って来ます。元々犬の先祖は肉食獣で群れでの生活をしていたため、獲物を捕らえること、そして群れの中で仲間とうまくやって行くことは、今なお犬の中で大きな意味を持っています。遊ばせるには、犬が持つ獲物を捕らえるという狩猟本能に見合ったものでなければなりません。
特に犬によっては、自分の役割をきちんと与えられないと、エネルギーをうまく発散できず、ストレスがたまりがちになりますし、ストレスがたまると吠えたり、その辺りの物を壊したりといったことにもなりがちです。ですからいくつかのおもちゃを用意して、愛犬との仲をよりよいものにして行きましょう。ところでこのおもちゃですが、いくつかの種類に分けられます。まずボールがあります。投げたボールを拾わせて持って来させることで、元々持っている狩の本能を満たすだけでなく、運動にもなって一石二鳥です。それからぬいぐるみ、これも獲物に見立ててくわえて振り回したり、またはじゃれ合ったりすることもできます。
そして音が出るおもちゃ、これも小動物のように見えるのでしょう。くわえて鳴らさせると喜びます。他にもロープ類を噛んだり、引っ張ったりして遊ぶ犬もいますし、面白いところではおやつ探しという遊びもあります。これは好きなオヤツを家の中の特定の場所に隠し、嗅覚を利用して探させるゲームです。もちろんおもちゃを与える場合は、注意しておきたい点もあります。まず安全なおもちゃを与えるようにします、たとえばうっかり飲み込んだりしないように、飼う前にチェックをしておきましょう。
ボタンがついている商品なども、噛みちぎってしまうことがあるので要注意です。それから与えたまま放っておかないことです。同じおもちゃばかりだと飽きるのも早いので、毎日違うおもちゃで、飼い主自らが遊んであげるといいでしょう。そしてルールを決めて遊ぶようにします。ただ犬におもちゃをあげるだけでなく、飼い主が何か号令をかけたら離すなど、いくつかの号令を決めて、その指示通りに動くことを教えるといいでしょう。また普段使いのタオルなどをおもちゃにすると、犬はそれがおもちゃだと思い込み、他のタオルでも遊ぶようになります。おもちゃは専用の品をきちんと決めましょう。